医療法人社団真仁会看護部

看護のお仕事ステーション 2014年7月号-南部郷厚生病院

ナースを支える他職種との連携特集!!

薬剤師 長谷川さんのコメント
薬剤師 長谷川さん

私達薬剤師は患者様により安全で適切な薬剤を提供するため日々努力しています。

入院患者様の処方箋調剤。入院患者様、外来透析患者様の注射指示薬のセット。特に透析患者様は透析日、非透析日で内服、注射指示内容が異なることがあるので注意が必要です。

高齢者の多い病棟では、嚥下機能が弱っていたり、胃瘻といって胃に直接チューブを入れて、そこから栄養を取らなければならない患者様がおり、錠剤を粉砕しています。

入院される時は現在飲んでいるお薬とお薬手帳を持参して頂き、内容を確認して病棟に情報提供しています。

必要時には患者様や御家族に薬の効果や副作用、服用時の注意点を説明する服薬指導を行います。

病棟では定期的にカンファレンスが行われています。そこで、患者様の現在の病態や今後の治療方針が話し合われています。服用中の薬の効き具合を確認し、患者様の病態に適した薬剤の提案をさせてもらっています。また、薬に関して疑問があれば随時質問にお答えしています。

また、注射指示表の読み合わせを担当の看護師と行い、指示とセットした薬品が間違いないかを確認しています。今後はさまざまな職種と関わることでチーム医療に貢献したいと思っています。

薬剤師 長谷川 良太

管理栄養士 小林さんのコメント
管理栄養士 小林さん

仕事の内容とナースとの連携について


厚生病院に勤務して約1年になる管理栄養士の小林です。

栄養科では、食を通じて病気の治療と生活の質向上に貢献することを目指し、患者様個々の病状に適した食事を提供し、栄養状態の維持・改善に向けた栄養管理を他職種と協力して行っています。

食事は医師の指示のもと、タンパク質や塩分を制限したもの、飲み込みやすいように形態を調整したもの、また、口から食事を食べられない方のための液状の栄養剤など、様々な種類を提供しています。

そして、患者様に合った内容であるか、身長・体重や血液検査結果などから栄養の状態を判定し、必要な栄養が摂れるように食事の内容を検討し、提案します。

さらに、実際の食事の状況として、食べた量や飲み込みの状態、食欲の有無といった情報を看護師と常に共有し、相談しながら細かい食事の調整を行っています。食事が食べきれない方へは量を減らして高カロリーの栄養補助食品で補ったり、嗜好が強く食事が進まない方へは可能な範囲で別メニューの対応をしています。

食事内容がなかなか定まらないことや、調整後も食べていただけないこともあり、思うようにいかず苦労することも多いですが、「栄養状態が改善した時」、「美味しかったと患者様から声をかけていただいた時」はとてもやりがいを感じます。やりがいをもって管理栄養士として業務に取り組めるのは、看護師を中心とした他職種の協力のおかげだと実感しています。

これからも、チーム医療の一員として他職種との連携を密にし、より良い食事サービスと栄養ケアに努めていきます。

管理栄養士   小林 千佳子