五泉中央病院

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理事長の挨拶(2023年)

 年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆さまにおかれましては新しい年を健やかにお迎えのことと存じます。
 昨年は全国の新型コロナ感染が未だ収束せず、当法人もワクチン接種、発熱外来、入院受け入れなど様々な対応に追われた年でした。新潟県内も医療従事者が多数感染したことで一般医療への影響が出た時期もあり、一日も早い収束を祈るばかりです。
 法人運営に当たり今後の課題としては、地域医療を担う医師•看護師確保の強化、2024年から開始される医師の働き方改革へ向けた体制の整備、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)導入の取り組み、などがあがります。
 新潟県では継続的に医師・看護師不足が続いています。特に医師不足に関しては国が示した医師偏在指標で全国47位の医師少数県に位置づけられています。県内外医学部の地域枠拡大や臨床研修医確保強化を始めとした医師確保計画が策定されていますが、効果が出て県内に医師が充足されるには時間がかかるでしょう。当法人も今まで取り組んで来た以上に医師確保を加速させていかなければなりません。新潟大学との連携を継続しながら、県外からも医師を招致する体制を整えてまいります。地域医療を充実させるために五泉市としてもご協力頂けるよう、新年に訪問した際にお願いしてまいりました。
 2024年に開始される医師の働き方改革では、これまで適用されていなかった医師の時間外労働の上限規制が適用されます。医師の長時間労働に支えられて少ない医師数でも維持できた体制が今後は変化していくと考えられます。休日の診察、平日時間外の診療や時間外の病状説明など、様々な対応が変わってくるでしょう。また、専門性や規模に応じて、病院の役割分担も今まで以上にはっきりしてくるでしょう。これまでの医師の激務を考えると、医師が健康を保ち疲弊せずに医療を継続していくためには必要な改革ですので、皆様にも何卒ご理解をいただきたいと思います。
 医療DXについては、政府が昨年10月に医療DX推進本部を立ち上げました。しっかりと整備され運用されれば、地域の皆様にも利便性が高くなりますし、内部でも業務の効率化が期待できます。一度に全てを整備する事はできませんが導入可能な部分から積極的に取り入れていきたいと思います。
 目まぐるしく変わってゆく医療情勢に的確に対応してきたところが当法人の強みです。これからも地域医療を守っていくために必要な改革を積極的に行ってまいります。  新しい年が、明るい展望が開ける年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

令和5年1月
医療法人社団真仁会
理事長 佐藤 弥生