医療法人社団真仁会看護部

認定看護師インタビュー

笠原純子さんインタビュー

現在の仕事内容

主に週一回程度に認定の時間をもらい、相談を受けた摂食嚥下障害の患者をSTと共に評価や訓練を行い、口腔ケアの困難患者様の評価、ケア方法を看護師に提供しています。
また、院外・院内の講義依頼で講師を行っています。

資格取得を目指したきっかけ

呼吸器患者を看護しているときに口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎が予防できることを知り、その口腔ケアが間接訓練となり、経口摂取ができると言うことを学んでいました。患者様から口から食べたいと言われても医師の指示がなく、食べさせられなかったことがありましたが、なぜ食べられないのか、どうしたら食べられるのかを考えているとき、認定看護師に摂食嚥下障害看護の分野ができたことを知ったので、エビデンスをもって患者様に経口摂取が可能になると思い、資格取得を目指しました。

資格取得に際して、大変だったこと

看護協会の認定試験を受ける前に6ヶ月に研修があることです。研修は講義と実習があり、講義は専門的なものが多く私は理解するのに時間がかかるため、大変でした。実習は看護学生以来で毎日がドキドキしながら病院に通い、実習記録が追いつかなかったことが思い出されます。
大変なこともたくさんありましたが全国に仲間ができました。なかなか連絡はできませんが、会えば笑顔で今の苦労話をする、生涯の仲間です。

資格取得前と後で一番変わったと思うこと、良かったこと

他職種と相談して患者様に関わるようになりました。少量しか食べられなくても、食べられて良かったと患者様や家族から笑顔で言われたときは、とっても良かったと感じます。でも、食べられないという選択も必要であることも分かりました。また、看護師だけでなく他職種との関わりが難しく自分の意見だけでは突き進めないことを実感しています。

将来のキャリアプラン、目標

一人でも多くの食べたいを支えたいと思っています。自分だけでは無理なので、他職種ともっともっと関われるような活動を考えています。在宅の患者での摂食嚥下障害を早く発見できるようなシステムができることと、外来で相談や訪問ができると良いと感じています。

専門・認定看護師を目指されている皆さんへメッセージ

研修は辛いこともありますが、良い研修になると思います。専門・認定看護師と専門をきわめて、真仁会を支えていけるようにがんばってください。