理事長の挨拶(2024年)
年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆さまにおかれましては新しい年を健やかにお迎えのことと存じます。
今年は五泉中央病院がオープンして5年目に入ります。思えば2020年の移転直後から新型コロナ感染症対策に追われた4年間でした。その中で真仁会職員が一致団結し、発熱外来、PCR検査、感染者の入院受け入れ、ワクチン接種などを行い、地域の病院として一定の貢献ができました。
新型コロナ感染症が5類に移行したことで社会経済活動が活発になり、当法人でも昨年は市民公開講座、認知症カフェ、クリスマスロビーコンサートなど、コロナ禍でできなかった活動を開催し、いずれも大変好評を博しましたので本年も行う予定です。また、今年は病院祭「真仁会まつり」も再開できれば幸いです。今後も役に立つ医療講演や医療情報の発信、癒しのコンサートなど行ってまいりますので気軽に足をお運びください。
4月からいよいよ「医師の働き方改革」が始まります。そして地域医療構想の具体化が進んでいます。全国の病院で機能に応じた役割分担が行われることを皆さまにもご理解を賜りますようお願いいたします。現在も高度な専門的治療は新潟市の大規模病院で集中して行われていますが、それを受け、五泉中央病院は地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟や療養病床の切れ目ない運用を行ってまいります。地域医療構想には欠かせない訪問看護ステーションとも強く連携しております。また、需要が増えている心臓リハビリテーションを含むリハビリテーションの充実のために体制を整えています。南部郷厚生病院では今まで通り、人工透析治療の応需、医療療養病床・障害者病棟の活用、緩和ケアといった慢性疾患の医療とケアを提供いたします。五泉市唯一の介護老人保健施設である「愛宕の里」でもより良質な介護サービスを務めてまいります。
理想的な地域医療を実現させるためにはマンパワーが必要ですが、依然として地方では医師・看護師不足が続いています。その中でも職員一同総力を結集して難局を乗り切っていくことと、地元の方はもちろん、県外・市外の方も当法人で働いていただけるように生き生きと活躍できる職場を作ってまいります。
医療法人真仁会が設立され55年目に入りますが、これからも医療情勢の変化に応じて柔軟に対応し、当法人の持つ病院・施設の機能を最大限に生かした地域医療を目指して邁進してまいります。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
皆さまにとって新しい年が、明るい展望が開ける年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
令和6年1月
医療法人社団真仁会
理事長 佐藤 弥生