呼吸器内科
診療する主な疾患
肺炎などの呼吸器感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、間質性肺炎、気胸、胸膜炎、慢性呼吸不全、急性呼吸不全など呼吸器疾患全般を対象としています。 肺腫瘍は初期対応を行い、県立がんセンター新潟病院や新潟大学呼吸器・感染症科や呼吸器外科などの専門施設へ紹介しています。 また、専門的治療後の療養継続や緩和ケア施設入院への橋渡しの役割も果たしております。
特色・得意分野
気管支喘息の診断と治療
ここ20年で気管支喘息の治療は格段の進歩を遂げ、標準的治療を継続すれば、全く正常な人と同じ日常生活を送ることができる疾患になりました。吸入ステロイド薬がその中心の薬ですが、多くの患者さんは、発作がなくなると止めてしまい、感冒や気管支炎、気温変化、ストレスなどに曝されると再び発作を起こして受診することを繰り返しております。しかし、発作が良くなっても、最小限の吸入薬を継続していくことが、必要であることを一人一人の患者さんの検査成績をお示ししながら、説明します。 客観的指標としては呼吸機能、ピークフローメーター、血液中好酸球数、呼気一酸化窒素(NO)などを定期的に実施しております。最大限の治療をしても、日常生活に支障がある患者さんにはさらに、生物学的製剤による治療も実施しております。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断と治療
喫煙者で息切れ、咳、痰などの症状で受診される場合には、まず禁煙指導を行い、呼吸機能、胸部CTなどで、正確な診断をします。 初期から吸入療法を導入し、必要な場合には外来呼吸リハビリも行っております。 COPDは種々の全身併存症を発症しますので、随時、それらについても検査していきます。
慢性咳嗽の診断と治療
呼吸器外来に受診される患者さんの訴えで最も多いのは咳です。 肺炎や気管支炎などすぐ診断のつく病気が除外され、3週から8週間と長い期間、咳が出て苦しい場合は、血液検査や胸部レントゲン検査、喀痰検査のほかMDCTによる精査、 呼吸機能検査、アレルギー学的検査、呼気一酸化窒素(NO)などを駆使して、診断し、的確な治療を行う努力をしております。
間質性肺炎
原因は多岐にわたり、難しい疾患ですが、膠原病や薬剤によるものなどの除外診断を行い、 原因不明で組織学的検査を要する場合には、主に新潟大学医歯学総合病院へ紹介し、連携しながら経過観察と治療を行っています。
種々の原因による慢性呼吸不全
慢性呼吸不全の最も多い原因はCOPDですが、それらの患者さんの息切れが強くなり、酸素吸入が必要な場合には、短期間の入院で呼吸リハビリを行い、在宅酸素療法を導入します。